【大容量でリアルなドラム音源】Superior Drummer 3 レビュー

2021年5月31日プラグイン,レビューDTM,ドラム音源

今本格的なドラム音源を求めるとSuperior Drummer 3(以下SD3)が真っ先に上がるのかなーと思い先日購入してみました。色々触ってみた感想や普段使っているAddictive Drums 2(以下AD2)との比べてどうなのかって部分について紹介していきたいと思います。

既に使用している方向けに音作りの記事も書いているのでそちらも合わせて参考にして貰えたら嬉しいです。

Superior Drummer 3は初心者にオススメできるのか?

プリセットもしっかりしているしMIDIパターンも豊富に入っているのでドラムの音作りになれてなくても即戦力で使えるドラム音源です。プリセットとMIDIパターンでサンプルを作ってみたので聞いてみて下さい。

プリセットはGeorge Massenburg Pearlを使用しました。
AD2は派手目な音が多い印象でしたが、SD3はナチュラルなものから派手目なものまで豊富に入っていて使い勝手が良いです。

ただ、1から自分で音作りをしようと思うと生ドラムのレコーディングやミックスに関する基礎知識が求められるのでその点だけ少し難しいかもしれないです。
どういうことかっていうと生ドラムっぽい理由の一つにBleed(被り)の音が収録されています。消すことも出来るけどなくしてしまうと生っぽさが薄れてしまうのでEQ等での処理が必要になります。これはOHやアンビについても一緒です。また、マイクの種類も多いのでその辺の理解が必要。

これについては慣れだと思うしドラムのミックスや音作りのやり方は色んなところで公開されているのでそれを参考にしながら作ってみるのも良いと思います。
最初は既存のプリセットをベースに好みにいじっていくのがオススメ。

プリセットの紹介とAddictive Drums 2との比較

いくつかプリセットを紹介しつつAD2との比較をしていきたいと思います。

①SD3 AussieRock

②SD3 DjentStyle

③SD3 DryFunk

④AD2 AcousticPop

①はロック系から、②はメタル系から③はジャズファンク系から選択しました。
①から④までMIDIデータは全く同じものを使用してます。
比較して思うのはハットやシンバルの金物類がSD3のほうが圧倒的にリアルだなと思いました。プリセット自体の音量バランスの面でSD3はAD2と比べて金物が少し小さい気がするのでそこは曲に合わせて調整すると良いかもです。それ以外のキックやスネアに関してはAD2も十分にかっこいい。

純粋な音以外で比較していくとAD2のほうが容量も動きも軽いのでデモ作りでは凄く便利。AD2が合う曲も勿論あるでしょうし使い所はあります。ただ、PCのスペックによる話なのでSD3も今時のスペックならそんなに重くないです。
音作りの面ではマイクの本数や内蔵エフェクトの豊富さから作り込むならSD3。特にアンビ系のマイクも多い上に凄く綺麗に録られてるので使いやすいです。

SD3単体での音作りに役立つ内蔵エフェクト

SD3は内蔵エフェクトも豊富に入っています。パラアウトして別のプラグインを使ったほうが選択肢も増えるし質の良いものが使えるとは思いますが、内蔵エフェクトも十分に実用的です。
EQは勿論、コンプも1176や670にマルチバンドコンプ等使い勝手が良いものが揃っています。
その中でも気に入ってるのが↓の画像のTransient

これでアタックや余韻を調整出来るので、アタックを強調したりタムやスネアのいらない余韻をカットしたりとめちゃくちゃ便利です。これ単体のプラグインがほしいくらい。

僕は普段曲を作っている時はドラム音源の中で音色を作っているのでこれらの内蔵エフェクトは本当に助かる。
SD3で音作りすると音源内でミックス時にやってることをそのままやってるような感覚なので、最初だけちょっと大変かもしれませんが一度作ってプリセットに保存しておくと便利です。

Superior Drummer 3 でのパラアウトのやり方

【5/31追記】
以下の方法よりもSD3にはバウンスの機能がついているのでそちらを使うとより簡単に個別に出力ができます。
バウンスについて別の記事で紹介しているのでそちらもご覧ください。

パラアウトでの書き出しの方法を紹介しておこうと思います。
パラで出すことでDAW側でミックスが出来るので、使い慣れたプラグインを使用して音作りが出来ます。

ミキサー画面からパラで書き出したいトラックのOutputをそれぞれに設定していきます。
ここで問題になるのがモノラルトラックの書き出しなのにアウトプットが全てステレオになっていること。
そのため、上の画像のようにKickのinとoutをOut3/4の左右にPanで完全に振り切って書き出してます。
元々ステレオのトラックはそのままで。

その後の操作は使用しているDAWによって変わると思いますが、モノラルトラックをステレオで出力しているので左右に振ったドラムキットを分割してモノラルファイルに変えてください。

StudioOneの場合は書き出したファイルをStudioOne上のブラウザから右クリックするとモノファイルへ分割が出来るので分割されたファイルをDAW上に改めて読み込みましょう。

まとめ

・大容量でリアルなドラム音源
・アンビエンスの音が綺麗に取られていて使い勝手が良い
・内蔵エフェクトも豊富で実用的
・音作りが実際のドラムミックス作業に近い為、1から作るのは初めてだとちょっと大変

結局のところ買う価値があるのか?ってのが知りたいところだと思うんですが、リアルな生ドラム系音源が欲しいって方は買いです。バンドをやってて最終的にドラムはレコーディングして差し替えるよって方はAD2とかの軽くて手軽なもので十分だと思いますけどね。
AD2が約2万、SD3が約4万と価格が倍なので悩むとこだとは思いますがあとから拡張音源買い足したりしてたらSD3買える値段に近づいていくし、最初からSD3買っちゃうのもアリだと思います。ドラム音源にどこまで求めてるのかってとこで考えてもらえれば良いんじゃないかなーと。

個人的にSD3を買ってからドラムのミックスを改めて勉強しなおしているところで、音作りが楽しいです。
最近そっちにばかり手が向いてしまって作曲や練習の時間を取られてるのが悩みの種ですが……
音作りに関しては今後記事にしていこうと思っているので楽しみにしてもらえたらと思います。