EBS マルチコンプ BlueLabel レビュー【ベース用コンプレッサー】

ベース,レビューコンプレッサー

発売以来ベーシストの定番コンプとして愛されてきたマルチコンプを今更ながら紹介したいと思います。
今回紹介するマルチコンプはSENSコントロールのついたBlueLabelとなります。
コンプレッサーの基本的なパラメーターについての基礎知識は別記事で紹介しているので併せて参考にしてください!

マルチコンプBlueLabelの基本仕様

コンプレッサーとしては設定できるつまみが少ないシンプルな仕様。シンプルが故に使いやすく愛用している人が多いんでしょうね。各つまみについて少し触れていきます。

・COMP
レシオの設定。どれくらい音を圧縮するのかをこのつまみで決定します。
一番左で1:1で圧縮されない設定、最大の一番右まで回すと5:1になります。

・SENS
こちらはBlueLabelで新しく追加されたSENS(スレッショルド)コントロール。
コンプの感度の設定で、右に回すほどかかりが強くなります。
つまみには中央12時にクリックがあり、12時で以前のバージョンのマルチコンプと同じ設定です。

・GAIN
出力レベルのコントロール

各MODEについて
・TUBESIM
真空管コンプのシミュレーターになっていてこのモードがマルチコンプの最大の魅力!
暖かみのある太い音になるので、これ目当てで使ってる人も多いんじゃないでしょうか。

・MB
マルチバンドモード。低域と高域に分割してコンプがかかります。

・NORMAL
一般的なコンプレッサーのモード

サンプル用にマルチコンプをTUBESIMモードでCOMP・SENSつまみ1時の設定で録ってみたので聞いてみてください。歪み等に比べて分かりにくいですが、音にまとまりが出ている印象です。

マルチバンドの設定について

裏蓋をあけて内部のトリマーを調整することで高域と低域にかかるコンプの感度バランスを変えることができます。

4箇所のねじを外して裏蓋をあけると基盤が見えますが、そこにトリマーがあります。

コレ。
※注意
プラスドライバーを使用して調整が出来るのですが、必ずプラスチックやセラミック製のドライバーを使用してください
設定はバランスの調整になっていて、LOに回せば低域に強く圧縮がかかり、HIなら高域に…といった具合です。

マルチコンプのコンプのかかり具合

細かい設定できないけどどういうかかり方してんのよって話なんですがこちらをご覧ください。

弾き比べてみようかなーと思ったんですがこれ絶対伝わらんやつだなーと諦めた結果、波形で見るのが一番はやいんじゃないかと気付きました。
上段がコンプON、下段が原音。出力を分岐させて同時に録っているので下の音がマルチコンプを通ると上の音になります。コンプの設定は0で一番左、5で中央12時、10で一番右につまみを回した位置になります。

コンプの設定で一般的なアタックについてですが、つまみがないから設定出来ませんが弾いたニュアンスを殺さないようどんなに強くコンプをかけても頭のアタックの音はしっかりと残っています。設定できない=不便ではなくベースに合うようなセッティングに最初からされているって思ってもらえれば良いんじゃないかなーと思います。

あとは正直見たまんまというか、この波形はテンポ120で2小節分のロングトーンなんですが、圧縮され具合を参考につまみをいじってもらえると良いんじゃないでしょうか。

旧版との違い

つまみで追加されたSENSコントロールの他、18V駆動できるように変わりました。
18V駆動の利点として一般的によく言われるのがヘッドルームが広い(高い?)こと。アクティブベースのプリアンプを9V駆動か18V駆動かなんて話で良く聞きますね。
ヘッドルームって何かっていうと入力された信号が飽和してしまうまでのレベルの余裕のことで、これが広いと入力信号の出力が高くても歪みにくくなります。要するに余裕のあるクリアな音になるけど旧版の所謂マルチコンプの音とは変わってしまうので、その辺は出音のお好みで選んで貰えると良いんじゃないでしょうか。

それと以前は裏蓋を開けていじれるトリマーが2つついていて低域高域のコンプのかかり具合をそれぞれ調節できるようになっていましたが、BlueLabelではバランスの調整へと変わっています。

まとめ

長年愛用されている名機なだけあって、シンプルで使いやすい構成でありながらも幅広く使えます。ナチュラルにTUBESIMの味付け程度に使うもよし、しっかりコンプをかけてもよしと使い勝手が良かったです。
そしてその中でもやっぱりマルチコンプの魅力はTUBESIMだなーと思いました。それ以外の部分は別にマルチコンプじゃなきゃダメ!ってわけではないので。昔はコンプっていったらマルコン!ってくらいに定番でしたが今は良質なペダルコンプがたくさん出ているので、色々比較してみるのも面白いかもしれません。