NEUTRINOの導入と調声支援ツールの使い方

TIPSNEUTRINO,ボーカル

今回はフリーのAI歌声合成ソフトNEUTRINOの使い方を紹介していこうと思います。
何が出来るのかっていうと楽譜を読み込ませると歌ってくれるっていうスグレモノで、ボーカル曲を作ってるのに歌ってくれる人がいないとか自分で歌うのはちょっと…って人の助けになると思います。

実際自分はこれ使い始めてから曲作りのモチベがめちゃくちゃ上がりました。ボーカル曲作ってるのにボーカル入ってない状態って完成してないからなんとなくどこか不満だったんですよね…それが解消されて曲作りが楽しい。

使う前に…NEUTRINOで歌わせるとどんな感じ?

NEUTRINOでは現在6名の歌声ライブラリが配布されています(男性1名・女性5名)
その中の男性歌声ライブラリ「ナクモ」と女性歌声ライブラリ「東北きりたん」使用してみましたのでまず聴いてみてください。どちらも同じ曲で音域を変えたもの、それぞれEQやリバーブはDAWでかけてます。

①男性ライブラリ ナクモver

②女性ライブラリ 東北きりたんver

これらはほとんど細かいピッチの調整等はしていないので譜面を読み込むだけでこれくらい歌ってくれます。

NEUTRINOの導入

早速NEUTRINOを導入していきましょう。

NEUTRINO公式
まずはこちらの公式から本体をダウンロードしていきます。
Windows版Mac版と分かれていますので対応したものをダウンロードして解凍してください。
東北きりたんのライブラリは本体に同梱されていますが、その他のライブラリを使用する場合は別途ダウンロードが必要となります。

調声支援ツールのダウンロード

この本体とライブラリだけでも譜面さえ用意すれば歌わせることが出来ます。
ただちょっとした修正が必要な時とかピッチ・タイミングをいじりたいって時の編集がやりづらいです。
それを見やすくやりやすくしてくれる調声支援ツールというエディターを作ってくれている方がいるので、それを利用するのがオススメ。

調声支援ツールのダウンロードはこちら
バージョンがいくつかありますが、基本的に最新のものをダウンロードしておいて問題ないです。

譜面作成ソフトMusescoreのダウンロード

次にNEUTRINOに歌わせるためには譜面を用意しなければいけません。
譜面の拡張子はmusicxmlに対応しているので、手持ちの譜面作成ソフトが対応している場合はそれを。
お持ちでない場合は公式に推奨されているフリーソフトMusescoreをダウンロードしましょう。

Musescore公式
こちらから無料でダウンロードできます。

この3つで歌わせるための準備は完了です。
早速使い方をみていきましょう。

NEUTRINOの使い方① 譜面を作成する

まずは先程のMusescoreを使い歌わせるための譜面を用意します。
1から入力していっても勿論良いのですが、おそらくほとんどの人がDAWでメロディーは作っていると思うのでそのMIDIファイルをMusescoreに読み込ませるのが簡単なのでオススメです。

左上のファイル→開くからMIDIファイルを読み込むとこんな感じ。
音部記号がごちゃまぜで非常に見づらいですが、出てくる音に問題はないので特に修正しなくても大丈夫です。

ここから最低限必要な情報としてテンポと歌詞を入力していきます。
一番最初の音符・休符を選択して上部メニューの追加→テキスト→テンポからテンポを入力。
歌詞を入力する音符を選択して上部メニューの追加→テキスト→歌詞から歌わせる歌詞を入力していきます。

テンポと歌詞の入力が完了しました。(ついでに音部記号も整理)
歌詞入力の注意点としては入力した文字をそのまま歌うので「これはりんごです」という歌詞があったとしたら「これわりんごです」と入力しないと「は」と読んで歌ってしまうので気をつけてください。
また、ひとつの音符に対して歌詞を2文字入れてしまうときちんと歌ってくれない場合が多いのでこれも気をつけましょう。

その他短い休符を使用せずにブレス記号を上手く利用することで安定して歌ってくれるようになるので、作成した譜面で歌わせてなんだかおかしいな…っていう場合には譜面の作成を見直してみるのがオススメです。

最後に上部メニューのファイル→エクスポートからmusicxmlで保存したら譜面の作成は完了です。

NEUTRINOの使い方② 譜面を読み込んで歌わせよう

ここからは調声支援ツールを利用していきます。
ダウンロードしたツールを解凍して開いたら、まずは環境設定からNEUTRINO本体のフォルダへのパスを設定します。

メニューのファイル→環境設定を開いて設定することができます。

設定が終わったらファイル→開くから先程作成した譜面を読み込みます。

読み込んだら上部メニューのNEUTRINOから操作パネルを開いて、一番上のNEUTRINOを選択。

ここで歌わせたいモデルを選択して実行します。

注意点として、調声支援ツールでは「KIRITAN」「YOKO」「KIRITAN_FAST」以外のライブラリを選択することができません。他のライブラリを使いたい場合には、使いたいライブラリのフォルダ名を変更することで使うことが出来ます。
例えばナクモを使用したい場合、フォルダ名の「NAKUMO」を「YOKO」に変更してNEUTRINOのmodelフォルダに保存し、調声ツール側でYOKOを選択することでナクモに歌わせることが出来ます。

実行して処理が終われば再生ボタンから歌ってくれますので、ここで間違いがないか確認しましょう。
調声支援ツールから歌詞の修正や音符の長さ等の編集も可能です。
修正した場合は同じように中間ファイルを生成し確認を繰り返し、最終的に問題なければNEUTRINO操作パネルの音声合成からWORLDを選び音声波形を作成します。

合成された波形はNEUTRINO本体のoutputフォルダに入っているので、これをDAWに取り込んで使ってください。

まとめ

慣れてしまえば歌わせるだけなら簡単に出来るので、仮歌に使うにも非常に便利。
デメリットというか難しいのはフレーズによっては自然に歌えなかったり、歌い方の変化がつけにくい点ですかね…
実際の譜面より低い音で歌わせて最終的な合成の際にピッチをあげて合成する、なんてことをすれば低い音での歌い方で高い音を出すことが出来るので、楽曲に合うよう色々試してみるのも面白いんじゃないかなと思います。
あとは当たり前の話なんですが音域を無視した譜面や人間に歌えない長すぎるフレーズ等は破綻しやすいので気をつけてください。

歌わせ方のコツのようなものも公式に掲載されているので、一度確認してみるのがオススメです。

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